今年こそ読書記録をつけると決意して、
いちおうブログの紹介文に「趣味は生活と読書」と謳っているだけあって、私はわりかしたくさんの本を読むのである。それで、本をたくさん読むのはいいのだけど、毎年挫折していることがある。
それは読書記録をつけること。
毎年「今年こそは読んだ本の記録をつける!何冊読んだのか把握する!!」と年始に決意するものの、読む量も多いし併読するし一気読みするし、なによりめんどくさがり過去を振り返らない主義なので、なかなか続かない。
私が人生で唯一、読書記録をまじめにつけていたのは中学1年生のとき。
中学の国語の授業の一環で、読書記録ノートを持たされていた。B6サイズの京大カードっぽいやつ。1ページずつ読んだ本のタイトルと感想を書くよう指導されていた。
そのときの国語の先生がたおやかな和風美人で、子どもだからといってばかにせずいつも対等に接してくれる人で、ありていにいえば大大大好きだった。さらにいちばん読んだ本が多かった生徒は名前と読んだ冊数が発表されると聞き、「これは先生に気に入られるためにもいちばん数多く本を読んでやる!!」と意気込む13歳の私。
当時の私がハマっていた作家は、田中芳樹と太宰治。
読書記録ノートは「創竜伝創竜伝アルスラーン戦記女生徒人間失格銀河英雄伝説走れメロス創竜伝」ってかんじで埋まっていった。ときどきミヒャエル・エンデや三国志を挟みつつ。
読みまくった結果、見事クラスでいちばん本を読んだ生徒として名を呼ばれる。鼻高々。ところが百合の花に似た国語の先生は微笑みながらこう言った。
「たくさんの本を読んでいますが、マンガみたいな本が多いですね。来年からはもっとちゃんとした本も読みましょうね。あと、ひとりの作家ばかり追いかけず、いろんな本に触れあってみてくださいね」
ぽっきりとへし折られる鼻。
ちゃんとした本ってなんだよ!田中芳樹(&CLAMP)に謝れ!!
太宰を追いかけて何が悪い!こちとら『女生徒』暗唱できるほど読みこんでるんだぞ!!
まだライトノベルという言葉が生まれる前のお話。それからは読んだ本を正直に書かず、先生の受けがよさそうな本のみ(二十四の瞳とか)を読書記録ノートに記入するようになった。
そうか、私はそれがトラウマになって読書記録が続かないのね!!
というのは冗談ですが、なんとか今年こそ読書記録をつけようと思いまして。手帳に書きつけるのも忘れるし、読書メーターに登録したものの別にほかの人と感想を共有したいわけでもないので自然とやらなくなり。
それで「いちばん楽なの…ずぼらでも大丈夫なのください!」とGoogle先生にお尋ねしたところ、評判がいいのが「読書管理ビブリア」というアプリだった。
本のバーコードをスマホのカメラでスキャンすると、タイトル・著者・出版社・登録した日付、さらに本のメモが自動で登録されるという至れり尽くせりっぷり。文字を打つ必要なし!あとは星で評価する欄と感想を書き込む欄があるのみで、とってもシンプル。
スキャン!
本発見!
本棚に登録!
ここまでアプリを起動させてから10秒足らず。
今年はこれできっと読書記録が続けられるはず…!これで続かなかったら…うん、一発頬を張ってくれ!!
ただ、雑誌は登録することができない仕様となっており、文芸誌で読んでしまう小説についてはどうしようかなあと考え中です。
創竜伝の続きが私の目が黒いうちに書かれることを祈りつつ、それではごきげんよう!
今週のお題「今年こそは」