全然書いてないのにブログを残しておく理由
最近全然ブログを書いていない。
それなのにわたしはまた、このブログのためにはてなブログProの2年分の料金を送金した。
改めて見てみたら、なんと去年は町屋良平『青が破れる』の書評しかアップしてないし、今年はコインチェックNEM流失事件についてしか書いていない。
書かない理由はいくらでも思いつく。昨年4月から仕事の業務内容が変わって勉強しなくてはいけないことが増え、そのうえ娘が受験生なので勉強を見てやらなくちゃってことで時間がないとか、ほかに色々書いているものがあるとか。
あと、わたしが飽き性ってこともある。
最初のうちよりブログに対するモチベーションが明らかに低くなってる。それと「あ、これもっと深めてブログ書きたい…」と思ったテーマでも他人に話したりツイッターでつぶやいたりするとなんとなく満足してブログを書くまでに至らないことも結構ある。
それでも、わたしはこのブログを可能な限り残していくと思う。
振り返ればわたしが初めてブログを書いたのは、人の依頼によるものだった。当時法科大学院の二期生だったわたしは、まだ珍しい属性に目をつけられて「うちのサイトでブログを書いてみないか」と言われたのだ。
最初は面白おかしく書いていたものの、企業を挟んである手前好き勝手には書けないし、自分の体験を切り売りしているような感覚がしんどくて妊娠して休学したことをきっかけにそのブログは閉じさせてもらった。
ふたつめのブログは自分の意思によって始めた。HTMLもよくわかんないのに「これからブログやるならワードプレスで自分で構築しなきゃ!」みたいな言葉を鵜呑みにしてサーバ借りていきなりワードプレスをぶっこんだ。
トライしてみたものの、好きでもないのに文章を書く以外に学習しなくてはいけないことが多くて嫌になってしまったので、レンタルサーバの契約が切れるタイミングでこのブログも閉鎖してしまった。
それで、みっつめのブログがこの『みほしブログ』。
このブログを始めた理由はふたつある。
ひとつは自分の世界を広げたい、と思ったから。
離婚して娘をひとりで育てて、とあわただしい生活がようやく落ち着いたとき、ほんっとうに狭い世界で生きているなと呆然とした。
小さな会社の同僚たちと同じ区域に住んでる数人のママ友。
家族以外だと1か月その人たちとうすい会話しかしていないこともざらにあった。
高校や大学からの友人たちは結構いたけどそれぞれ仕事や家庭で忙しいからひんぱんに会えるわけではないし、仲は良くても趣味嗜好が同じというわけではないからたとえば本の話とかを深くできるわけでもない。
でも、ブログで自分の好きなものや考えを発信したらそれをきっかけに知り合いやチャンスが広がっていくのではないか!?と考えたのです。
そんなブログくらいで世界を広げるなんて無理でしょ、と思われるかもしれないけど…実際広がったよ!!
ブログのエントリが賞獲ってWEB記事にしてもらえたり、
ちきりんさんにインタビューしてもらったり、
あとはブログを読んだ方から声をかけてもらって、ウェブサイトの記事を書いたこともありますし、知り合いになった方もいます。
そのほか結局使われなかったけどテレビ局からブログのエントリを使わせてもらえないか打診がきたり、出版社の方からメールをいただいたこともあります。
生活はそんなに変わっていないけど、ブログを始めたことで確実に自分の世界は広がりました。ありがたい。うれしい。
そしてブログを始めた理由ふたつめは、自分の考えたことを書き残す場を確保しておきたいから。
アクセス数はずいぶん減っちゃったけど、自分の意見を長々と書いて公表できる場があるってわたしにとってはとても心が安定する要素。
今では当たり前のようにみんなブログやTwitterやnoteで自分の意見を公表しているけど、表現の自由の歴史をひもとけばこれは素晴らしいこと。権力者とマスメディアしかもっていなかった力を個人も持てるようになったのだから。
そのときどきで色んなサービスを使い分けて意見を書いていくのもいいなと思うけど、ワードプレスで挫折するくらいのITリテラシーしかないわたしはひとつ「これ」と決めたサービスで自分の考えの変化もおもしろがりながらほそぼそと書き続けて行きたい。
だからわたしは全然書いていないのにブログを残していくのです。
はてなブログProに2年で14400円、サーバ代も支払いながらね!!
(はてなブログProにしてるのは広告を入れたくないのと独自ドメインは使いたいけどITの知識が最小限で済むからです)
まあ実はAmazonアフィリエイトでそのくらいは賄っているのでトントンなのですが。
さすがにもうちょっとブログに手を入れたいなと思い始めてこちらの本を購入して勉強中。
コードをコピー&ペーストできるサービスがついてるので助かりそう~。ぼちぼちがんばります。
それではごきげんよう!