お年玉の管理は親ではなく子どもにさせるのがオススメ。
娘が今年もらったお年玉の総額は3万7千円。
これを今年から全額、娘に渡すことにしました。
もともと四則演算ができるようになったら、お年玉は好きに使わせようと思っていたんだよね。娘は今小学二年生で、足し算引き算は大きな桁でもOK、掛け算割り算は簡単なものなら解けるくらいの計算力がついたので、今年からお年玉の管理は娘に一任することにしました。
今どきの小学生のお年玉事情
川崎信用金庫が毎年行っている「お年玉とお正月調査」によると、2015年のお正月、首都圏の小学生が貰ったお年玉は平均24971円。これはまあ想定の範囲内なんだけど、全額お年玉を貯蓄に回す割合が3割!で使い道のトップ!ってほんとかよー。
これって親の意向だよね。子どもが「全額貯蓄します!」と言うとも思えないし。
お年玉の管理は親がメイン!?
私自身も両親からお年玉を全額渡されてきたのでそれが当然と思っていたけど、「お年玉」「管理」で検索してみると、サイトによっては8割が親の管理、子どもに好きに使わせている家庭は圧倒的に少数派のようです。
その際に気になったのが「子どもに大金をもたせるのは教育上よくない」というフレーズの頻出。これってどういう意味かな?稼いでもいないくせに大金を使うなんてお金の価値を見誤る、ってことかな。
お年玉は「お金を使う」教育に最適
お金との付き合い方は4つに集約されます。
①稼ぐ②使う③貯める④投資
このなかで子どものころから学べるのって②使う③貯める、なんだよね。①稼ぐ=労働は基本中学生以下には禁止されていますし。
ビル・ゲイツが「お金は稼ぐより使う方が難しい」と言っていたように、お金を活かして、自分や周りの人に幸福度を上げるよう使うことは大変難しい。
ただうまく使えるようになると、いちばんレバレッジが利くのも使うこと、だと思います。
例えば、1万円を2万円になるように投資することはプロでも難しい。でも、自分がどのような消費行動によって満足感を得られるか、ということを把握して学習していれば1万円のお金を使って2万円の満足感を得ることも可能です。
お年玉なんて0歳から成人まで20年間、親が後生大事に全額子ども用口座に貯金したとしても2万5千円×20年=50万円程度のもの。これを子どもが大きくなって1~2か月で稼げるようになってから渡しても、ありがたみも薄れるっていうもんです。インフレリスクもあるし。
子どものころに渡しておいて、1月中に全部ゲームソフトに使っちゃって新しく出たゲーム機を買えなくてほぞをかむ経験やら、何年分か貯めて好きな楽器を買う高揚感やらを味わったほうがよっぽど「金銭教育上よい」と思うのです。
全部すっちゃったとしても総額50万円。今のうちにバカな使い方をして、将来その10倍、100倍のお金を使うときに賢く使ってほしいと思いませんか?
お金を使ったこともないのに賢く使え、ってそりゃ水に入ったことないのに泳げ、って言ってるようなもんですよ。
我が家のお年玉管理のルール
娘にお年玉を管理させると言いましたが、ふたつだけルールを設けました。
ひとつは、お金を持ち歩くときは母(私)に断る。
ふたつめは、文房具(ノートや鉛筆)は自分で賄うこと。
お年玉を手にした娘、さっそく壊れ気味のペンケースを新調したい!と近所の雑貨屋さんへ。普段はこれが欲しい!と駄々をこねるだけだったのに、壁にぶらさがったペンケースの値段をひとつひとつ吟味し、購入まで30分。千円札を握りしめ980円のチョコレート柄のものを買おうとしたら税別表記で、支払いが1,000円を超え「税金って高いんだね…」とつぶやいておりました。
また、違う日、消しゴムを購入しようとシンプルなMONOの消しゴム(100円)とくまのプーさんの紙が巻かれた消しゴム(130円)をならべて「大きさが同じなのに、プーさんの方が高いのはディズニーにお金を払っているんだよ!きっと!」というライセンスビジネスの存在に気づき、ブルーと黒のストライプのMONOの消しゴムの方を購入していました。
総額3万7千円、娘がどんな風に使い、どんなことを学ぶのか楽しみです。
↑お金のしつけをするときに親が気を付けるべきことがマンガと共に解説されていてわかりやすくて参考になる本。おすすめです!
それではごきげんよう!