好きって言いたい!
私は10年来のフィギュアスケーターの髙橋大輔さんのファンである。
いや、ファンっていうと言葉が軽すぎて違和感がある。敬慕と崇拝が一周回って彼の演技を繰り返し見ることは苦痛ですらある。ソチオリンピックの演技は生放送と、その後ずいぶん経ってから1回だけ見た。今でもソチの演技がテレビで流れるとあわててチャンネルを変える。ライブで見たときの感情を大切にしたいのです。
私が髙橋くんのファンであることは家族友人知人も多く知るところなので(髙橋くんが優勝したりするとなぜか私がおめでとう!というメールをもらう)、今まで私の前で髙橋くんのことを悪く言う人はいなかった。
ところが、先日、目上の女性と一緒にご飯を食べたときのこと。
彼女がフィギュアスケートに詳しいということはぼんやりと知っていたので、私もフィギュア好きなんですよー、と話を振ってみたところ、どうやら彼女は羽生くんファンのアンチ髙橋だったらしく、髙橋くんの演技、スタイル、顔、年齢までいちいち羽生くんと比較して私の前で罵倒し始めたのです。ここまで髙橋くんのことを面と向かってここまでひどく言われたことはなかったので頭まっしろ。
さて、ここで私はどのような行動をとったでしょう?
- 「ふざけんな!髙橋くんはこんなにいいところがある!」とぶちぎれ否定する
- 「ですよね!」と肯定し、太鼓持ちに徹する
実際のところ、私は普通の人間なので、3.「はあ…」と否定も肯定もできず、悪口が終わるのを水餃子をつつきながら辛抱してしまったのです。食事自体はおいしく、さらにほとんどごちそうになってしまったのに、後味が悪かったです。
どんな人だってモノだって、好きな人と嫌いな人がいます。当たり前です。私の好きなものを嫌いな人だっているし、嫌いなものを好きな人もいる。それを認めつつ、4.「あなたはそうなんですね。でも、私は好きだし素敵だと思います!」と相手の立場は肯定しつつも自分は好きだ!ってことをさらっと言えればよかったなー、とあとから思いました。本当に。
それと、私も好き嫌いが割とはっきりしているほうなので、すぐ「○○きらい!」とか言っちゃうんですが、そんなことわざわざ口に出すべきじゃないなーとも反省しましたね。Twitterを見ていてもあれが嫌い、それが嫌いと無防備に呟いている人が多いですが、本人や好きな人が見れば嫌な思いするだけですよね。
好きなものをけなされた時は毅然と「でも私は好きです」と言い、嫌いなものはそれを批判する必要があり自分も批判される覚悟がある時以外、言及しない。嫌いより好きを大事にしようと思った高級中華料理店での会食でした。
それではごきげんよう。
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↑まだ現役引退を認めたくなくて購入できていない本。
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↑フィギュアのルールが知りたい人にお勧めの本。ソチの前なのでルールが一部古いですが、さすがの荒川さん、わかりやすくまとまっています。