セブンイレブンにレジが2台ある理由
このあいだの夜、冷蔵庫の飲み物をすべて切らして、珍しく夜中にすぐ近くのセブンイレブンへ出かけた。
深夜0時を過ぎているというのに、店内はなんとなくざわざわしている。なんだろう?とのぞくと、レジのカウンターのなかにスーツ姿の男性がふたり、難しい顔をして立っている。男の人たちの前には「レジ故障中・おとなりをお使いください」の紙が貼られたレジが1台。
この貼り紙を見たとき、あ、と腑に落ちた。
駅前の六畳くらいしかないんじゃないの?と思うくらい狭いコンビニでも、なぜかどこもレジは2台あって、なんですごく狭い店舗でもコンビニにはレジが2台あるのだろう、と疑問と言えるほど明確な輪郭を持たずにぼんやりと不思議に思っていた。
お金を入れておくだけならヨックモックの空き缶でもできるけど、コンビニにとってレジは現金を管理するにとどまらない、POSシステムや決済システム、電子マネーの管理を行う頭脳部分で、これがストップしてしまうと多くの業務も停止せざるを得ない。そのような状態になるくらいなら、大して2台目のレジを開けることもない狭いお店でも空いてるお店でも、バックアップとして2台目のレジを置いておいたほうが結局効率がいいんだろうな、と腑に落ちたのだ。
もしかしたら、セブンイレブンにレジが2台あるほんとの理由は違うかもしれない。でも、こういうぼんやりと不思議に思っていたことの理由が自分のなかでパッと明確になる瞬間が、わたしはとても好きだ。
次の日、同じセブンに寄ると、左側のレジは何事もなく働いていた。このレジを夜更けに修理した人たちがいることを、わたしは知っている。
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