みほしブログ

趣味は生活と読書。

ちきりんさんのお茶会に参加してきました。

ちきりんさんとの出会いは2012年の秋。夏から始めたTwitterに慣れてきたころ、のほほんとした口調なのに鋭くて面白いことを呟いているアカウントがよくリツイートで回ってきて、それがちきりんさんのアカウントでした。

面白そう、とフォローした直後に大規模なソーシャル・ブック・リーディング(SNSを介して行う読書会)を主催されていて、衝撃を受けました。私にとって本はいつも身近な存在だったけど一人で読むものだと思い込んでいたから、こんな風に共有してもいいし、することが可能なんだ…!と絶え間なくタイムラインに流れ込む本の感想を眺めながら課題本の『ワーク・シフト 』を読んでおらずこの輪に入れないことを悔しく思いました。

それからブログと著書を追っかけるようになり、2015年3月現在、7冊出版されているちきりんさんの本のうち『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! 』以外の6冊は読了しました。

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『ゆるく考えよう』が見当たらなかったのでそれ以外の本を積んでみました。

特に行動へ影響を受けたのは『自分メディアはこう作る!』ですね。

何を隠そう、この「みほしブログ」を始めたきっかけも、はてなブログを選んだのもこの本の影響ですから!

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

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 ちきりんさんの魅力として語られることが多いのは「文章がわかりやすい」ってことですが、それはもちろん、外資系や証券会社で働いたうえMBAホルダーという「バリキャリ系女性ブロガー」にありがちな見下した感じがなくって、読者を希望に満ちた人間として扱ってくれるのがすばらしいなーと感じています。

 

 

そんなちきりんさん主催のお茶会に当選し、「生ちきりん」にお会いしてきました!!

↓ちきりんお茶会企画の詳細についてはこちら
投票しよう! そして、ちきりんとお茶しよう! - Chikirinの日記

 

あいにくの雨模様、濡れて色濃くなった東京駅の駅舎が一望できるレストランに1番で到着。スタッフの編集者の方が「こちらにちきりんさんが座られますよ」と教えてくださったので、この際だから…!と緊張しつつおとなりに着席。
他の参加者の方もぞくぞくと会場入り。ひとり来られなかったようで計14名、男女比はほぼ半々、年齢はお見受けしたところ二十代~四十代くらい。とてもなごやかな雰囲気で「緊張しますね」「お面をつけて現れるんですかね?」などと歓談していると、笑顔の女性がいつの間にか後ろに立っていました。
「こんにちは、ちきりんです」
生ちきりんさんだ…!
「いやー知り合いもいないのにひとりでこんなところにくるの緊張したでしょう!?」
しかもすごくフレンドリー!
参加者の緊張を和らげつつ、「お土産に」とひとりひとりに名刺を手渡してくれました。

参加者の自己紹介が終わるとケーキとお茶を頂きながら質問タイム。働き方や最新作『マーケット感覚を身につけよう』に関する話など、話題が飛んでもぽんぽん答えてくれて「頭の回転速え…!」と驚嘆の声を上げる男性参加者あり。

失敗についてのお話になったとき、ちきりんさんが宙に指で線を引くしぐさをしながら、
「みんな、百マスかけばいいんですよ」
と言い出しました。
「???」
意味が解らず参加者たちがきょとんとしていると、にっこり笑って「百マスかいて、そこに1回失敗したごとに印をつけていって、その印が百個たまったら成功できるって考えるんです。そうしたら30回失敗できたー!やったー!ってなるでしょ?」とおっしゃるではないですか。失敗は当たり前の過程、真の前向き思考ってこういうことなのか…!と心をぶん殴られました。
とにかく早口でボディランゲージが大きく、「人に伝えたいんだ!」という情熱を感じます。参加者の皆さんがほとんどホットコーヒーを注文しているなか、ちきりんさんはアイスコーヒーを頼まれていたのが印象的でした。

 

その後はテーブルを半分に分け、ちきりんさんグループ、担当編集者さんグループに分かれてお話。私のテーブルにはまずちきりんさんが座り、個別の質問に答えてくださったあと、各々が持参した本にサインしてくれました。

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じゃん。

30分交代で『「自分メディア」はこう作る! 』担当の文藝春秋の編集者さんと、『多眼思考 』担当の大和書房の編集者さんがテーブルに。おふたりとも女性でした。

編集者さんのお話もとっても面白い…!やはり今、編集者さんはブログをまめにチェックして書き手を探しているそうです。他社の編集者との横のつながりはほとんどなく、今回のように2社が協力してイベントを企画するのも珍しいそうです(ちきりんさんの発案だそうです)。図々しくも本の売り上げとお給料の関係まで聞いてしまいました。

あっという間に2時間が過ぎ、会はお開き。お茶会終了後はお店の前でちきりんさん(お面あり)とのツーショット撮影会。うちわ型のお面を手にちきりんさんが立っていると「ち…ちきりんさんですか!?」と興奮した様子で声をかける通行人の方が。通り過ぎるカップルの女の子も「あれ、ちきりんじゃない?」とひそひそ。
ちきりんさんは「そこらへんで1,000人に聞いたってちきりんを知っているのはひとりくらいしかいない」とお茶会の最中おっしゃっていましたが、全然知られてる…!!丸の内という土地柄もあるからかもしれませんが(ちきりんさんの本はビジネス街での売れ行きが良いそうなので)。

撮影会が終わるとちきりんさんはコートを羽織り「じゃ!ありがとうございました!」と颯爽と帰っていかれました。別れの言葉はそんじゃーね、ではありませんでした。

その後、参加者の皆さんと2次会へ流れ、仕事や働き方、ちきりんさんのどのエントリ、ツイートが好きかといった話題で盛り上がりました。

 

ひとことでいうと、本当に刺激的で大満足なお茶会でした。

ちきりんさん、編集者さん、そして参加者の皆さん、有意義な時間をありがとうございました!ちきりんさんにもらった言葉をお守りに、私も失敗の百マスを埋めていこうと思います。

 

そんじゃーね